interview01

型枠大工 / 大山口 練さん
自分の仕事が本当にそのまま出来上がったんだと感動しました。
型枠大工 / 大山口 練さん
仕事の内容について教えてください。
鉄筋コンクリートや鉄骨など、コンクリート構造物建設の現場でコンクリートを流し込むための型枠を、板と角材を材料にし、釘で打って作る仕事です。大きな建物の基礎を作る重要な行程なので、現場には早い段階で入ります。私たち型枠大工の仕事は、建物全体の精度に関わってくるため、型枠に隙間がないこと、水平・直角であることなど、ミリ単位の精度が求められます。
この仕事を選んだ理由は何ですか?
高校生の時、インターシップで実際の現場を見学し「何だか楽しそうだな」と思い、入社を決めました。20代の若い人が現場に多かったのも、私には魅力でしたね。
どんなことにやりがいを感じますか?
最初の頃は、先輩について補助的な仕事を教えてもらいながら覚えていきますが、少し慣れてきたことろで「一人でやっとけよ」と言われた時は嬉しかったのを覚えています。一番印象的だったは札幌中央区での、コンクリート打ちっ放しのビルの現場に入った時です。すごく大きなその現場で、入社1年目から入り、3年ぐらいかかったでしょうか。地下が終われば1階、1階が終われば2階と、次々と上の階へ仕事は進んできました。ある日下の階の型枠がとれ、コンクリートむき出しの外観を見た時、「自分の仕事が、本当にそのまま出来上がったんだ」と感動しました。
型枠大工 / 大山口 練さん
型枠大工 / 大山口 練さん
今後の目標は?
一つの現場を任せてもらえる職長になりたいです。仕事について、4年目ですが、うちの会社は毎年新人が入ってきて、私より若手が10人います。そんな後輩たちには抜かれたくないですね(笑)。
休みの日はどのように過ごしていますか?
約束がない限り、起床時間は決めないで、起きたところで動き出すことにしています。趣味はバイクです。私が所持するのは400ccと1000ccですが、父のバイクと合わせると我が家にはバイクが5台あり、共同でつかっています。風邪を切って走るのは本当に爽快だし、北海道は行く場所に事欠きませんからね。他には、妻と一緒に買い物や映画などで過ごします。
建築業界を目指す、若者へメッセージ!
これからは働き方改革もあって、私たちの仕事はどんどん良くなっていくと思います。現在すでにうちでは週休2日制も実施されていますし、給料体系も変わっています。なにより「技術」を身につけることができます。それはAIに取って代わられることのない、将来なくなることのない仕事なんです。私はそのことが4年目にして理解でき、改めてやりがいを感じていることろです。
型枠大工 / 大山口 練さん

interview02

鳶・土工 / 中村 ⼤輔さん
留まって努⼒をしているうちに、どんどん仕事を任されるようになりました。
鳶・土工 / 中村 ⼤輔さん
仕事の内容について教えてください。
空き地を掘る「掘削」から始まり、建物を上に建て上げるための「仮設」「コンクリート⼯事」など、現場に最初に⼊り、最後の仮設撤去までさまざまな仕事を展開します。建築全体を施⼯管理する元請けさんの下、現場全体の流れがスムーズにいくように働く鳶・⼟⼯は、専⾨職であると同時に総合職ともいえる仕事で、かつては「現場のお⺟さん」と⾔われていました。また、⾼所を華麗に動き回る鳶は「現場の華」ともいわれ、常に安全に最優先にしてリーダーシップを発揮していく誇りある仕事です。
この仕事を選んだ理由は何ですか?
21才の頃に1週間でバイトのつもりで今の会社に⼊りました。ところが気がつけば1カ⽉、半年、⼀年と続いていきました。今の会社は仕事はきっちりとしながら、⼈間関係は温かく、何より私の肌に合っていたんですね。まるで学⽣時代に戻ったような居⼼地の良さで、とどまって努⼒しているうちにどんどん仕事を覚え、任されるようになり、気がつけは17年経ってしまいました(笑)。
どんなことにやりがいを感じますか?
ゼロからスタートして、⾟抱強く想像⼒、組織⼒、そして思いやりを発揮して⼀つの現場を完成させていく醍醐味は、⾔葉では⾔い尽くせません。⼀つ⼀つ現場で求められるものが違う中、やはり⽵和会の仕事で札幌ドームの⼤型映像付け替え⼯事に⼊った時は記憶に残っています。野球やコンサート会場にもなる所なので、イレギュラーで求められることも多く、その分達成感も⼤きかったです。印象的という意味では、平家の棟続きのリゾートホテルも同様でした。⽇々やりがいを感じながら仕事してます。
鳶・土工 / 中村 ⼤輔さん
鳶・土工 / 中村 ⼤輔さん
今後の目標は?
21才でスタートし、2∼3年で⼩さな現場の職⻑となり、現在では⼀番若くて19才という若い⼈も多くいる12⼈の⻑として教えながら、さらに⾃分の技術と経験を積んでいます。⽬標としてきたのが、私が初めて付いた親⽅です。明るくて⼈柄も良く、ざっくりとした⼤きな度量を持った⼈で、技術的にも⼈間的にも親⽅のようになれるように、これからも⽬指し続けたいと思っています。
休みの日はどのように過ごしていますか?
休みは寝ているのがもったいないので早朝4、5時には起きます。天気が良ければ春は⼭菜採りへ、夏なら海⽔浴へと、その季節ごとに家族でアウトドアを楽しんでます。根っからのアウトドア⼈間なので、今の仕事も合っているんでしょうね。⼦供は⾼校3年の息⼦と、中学3年の娘がいますが、家族みんなで楽しめるのもいいし、北海道の⼤⾃然は格別ですから、⾃然の中に⾏くことで、⼼⾝ともにリフレッシュされ、仕事もまた頑張ろうと思えます。特に好きなのは釣りで、四季を通してできるのが魅⼒です。時々、息⼦と男2⼈だけで、道の駅に⾞中泊しながら朝釣りを楽しむこともありますね。
建築業界を目指す、若者へメッセージ!
現場を動かす鳶・⼟⼯はやりがいのある仕事ですので、もっとこの仕事を選んでもらいたいですね。どうにか仕事を⾒てもらえる機会を作ったり、もっと価値をPRできたらと思っています。私はこの仕事が好きです!そう思える⼈は皆さんの中にもきっといると信じています。
鳶・土工 / 中村 ⼤輔さん