タイル工事 街をデザインする職人
タイルは、耐久性・防火性・防水性に優れた建築仕上げ材料として、建築物の壁や床面を保護します。また、建材として使用されるものは陶磁器製のものが多く、食器などの陶磁器同様、粘土などの原料を焼いて作られます。
「焼き物」ならではの風合いや、色彩、デザイン、材質感、貼りパターンの多様さなど、その豊かな意匠性で、他の仕上材には無い装飾機能を持っています。タイルは人々の目につきやすい場所に採用されるため、その建築物の個性の表現でもあり、街の景観を創るといっても過言ではありません。
タイルは主に外壁材として使用されることが多く、その仕上がりによって建築物の表情を創ります。タイル工事の出来の良し悪しによって建築物の印象が変わってくるので責任は重大ですが、タイル工事を施工する職人は「街をデザインする」という気概をもって仕事をしています。
タイルの割付図と呼ばれる図面を基にミリ単位の精度でタイルを貼っていくには高い技術が必要ですが、外壁タイルを貼り終わり、足場が撤去された時の達成感は何物にもかえがたいものがあります。